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特集 風の流れ
2017年01月21日(土)
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【風の流れ】
中東・欧州に吹く黒い嵐(12月21日)

トルコ駐在のロシア大使が暗殺され、ドイツ・ベルリンでもテロとみられる大型トラックが突入し、12人の死亡者、50人ほどが負傷した。またしてもテロ事件が連続して起きている。 いづれも中東との関連があると見られている。 1996年米国の政治学者、サミュエル・ハンチントンが書いた「文明の衝突」が思い出される。 歴史的に欧州のキリスト教と中東等のイスラム教は、その教義と文化の根本的違いから争いが絶えない。 更にトルコの存在もオスマン帝国時代にさかのぼっても独特な存在である。 その歴史はさることながら、現在は繁栄を続ける欧州と武器による戦いにより疲弊する中東が隣り合わせにあり、中東からの難民が欧州になだれ込んでいる。 難民は、欧州に入っても、文化の違いが大きく、常に差別を感じるのではないだろうか。 いくらドイツのメルケル首相が寛大な発言をしても、人々の生活感と社会全体の現実は改善の方向にはない。 その状況で、今一番大事なことは、シリアを含む中東の戦乱状態を治め、これ以上の難民が出ないことに注力することではないのか。 中東から戦乱による混乱を除くことは、並大抵ではないかも知れないが、それを目指すしか根本的な解決方法はないのではないか。 そうした中、来月にはいよいよ「トランプ政権」が始動することになる。 オバマ大統領のシリア政策や中東政策に対しては、「弱腰」とされているが、トランプ政権の布陣を見ると、今度は「強権的」な政策で臨む可能性も否定できない。 そこにロシアが加わり、どのような展開になるか、大変気がかりな状況である。


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