【風の流れ】
トランプ流ツイッターによる情報開示(12月7日)
トランプ次期大統領は、自らの考えを主にツイッターを通じて公開している。従来の記者会見による形式から見ると、革命的な手法の変化である。大統領就任後もこの形を貫くかどうかは、見通せないが、米国の大統領クラスが次々とツイッターを通じて、新たな情報を伝達するとなれば、メディアの役割や意味合いが大きく変わることになると考えられる。それにしても大きな衝撃である。
直近でも、トランプ次期大統領がノースカロライナ州で感謝を述べるツアーを行っている最中、国防長官に起用を決めたマティス元中央軍司令官も同行し、トランプ氏はマティス氏と一緒の写真をツイッター上に投稿した。同じくツイッター上でトランプ氏はボーイング社を非難し、ツイッター上で大統領専用機の注文をキャンセルしたことはボーイング社にとって気になるメッセージだ。この投稿の少し前にボーイングのCEOがトランプの中国に対する発言を批判したことと関連がないのか気になるところだ。
トランプ氏は選挙運動中、ボーイングが中国に仕事を移すことに警告を発していた。大統領専用機は25年前のもので老朽化が進んでいる。ボーイングが2機を作る予定になっている。国防総省は30億ドル以上になる可能性を指摘していた。専用機はトランプの後任の大統領が使用すると考えられる。
このように、トランプ氏の考えを常にツイッターで発信することになれば、私を含めて多くの人々がツイッターにくぎ付けになる。
新しい手法なのか、問題が出てきて、どこかの時点でその手法を変えるか、今の段階では見通せないが、とにかくトランプ流情報公開は、当分続くものと考えられる。
ところで、トランプ氏のツイッターを閲覧すると、6日には6件のツイートがあった。我々でもトランプ氏のツイートサイトを見ていれば新しいトランプ氏の発言がいつでも手に入る。
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