【風の流れ】
民衆の不満が爆発する(11月29日)
世界各国で、民衆の不満が政治行動になっている。
つい先だっては、米国でトランプ氏が、白人層の熱烈な支持を背景に次期大統領に選出された。
英国では、今年6月に国民投票で、驚くべきことに大方の予想に反して、EU離脱が決められた。
フランスでは、中道右派のフィヨン元首相が、予備選で勝利し、大統領選では極右政党・国民戦線のルペン党首との争いになると報じられている。
オーストリアでも、12月4日に大統領選のやり直し決選投票が行われ、移民受け入れ制限を訴える自由党のホーファー氏が勝利し、欧州で初めての極右大統領誕生が現実を帯びている。
こうした国々では、移民の受け入れに対し、厳しい政策の人物が当選している。この傾向はドイツなどでも同様である。
また、隣の韓国では、100万人を超すデモの群れが、朴槿恵大統領の退陣を叫んでいる。
共通するのは、民衆の現政権に対する、いや現実に対する不満が爆発しているものと思える。
この激しい潮流は、今後の米国、EUを中心に大きなうねりとなって、世界を包み込むことになるような気がする。
これまでの流れが、今後逆流する状態になる。その流れが余りにも激しいものにならないことを祈るばかりである。
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