【風の流れ】
トランプ大統領が司法省に捜査を要請・オバマ前大統領が前例を破って非難(9月8日)
東海岸の低気圧がハリケーンに発達する可能性が出てきたが、ワシントンでも大荒れになるかもしれない。
匿名の政府高官がニューヨークタイムズに書いた論説がきっかけとなり、トランプ大統領が大統領専用機の中で司法省に対して捜査を求めたことから、セッションズ司法長官が「国家安全保障上の問題であり、匿名の政府高官が誰かを解明し、政府に引き渡してほしい。ニューヨークタイムズの処分も検討している」としている。
これに対し、オバマ前大統領は、「前大統領は現職を非難しない」との前例を破ってトランプ大統領を名指しで非難した。
論説の中には機密情報は含まれておらず、どのような法律違反があったのかは明らかにされていない。
司法省に問い合わせたところ、捜査開始については肯定も否定もできないとのことだった。
ニューヨークタイムズは「司法省は憲法修正第1条のもと、すべての国民に言論の自由が保障されていることを理解しているはずだ。このような由々しき権力乱用の捜査要請に対して応えることはないだろう」との声明を出した。
オバマ前大統領が「ナチス信奉者に対して立ち上がり、明確に意見を言うべきだ。“ナチスは邪悪だ”と言うのが、それほど難しいことなのか。“ホワイトハウス内に密かに大統領の命令に従わない者がいるから大丈夫だ”と言うが、これで本当に大丈夫なのか。これは民主主義の在り方ではない。この“抵抗勢力”なる人たちは選挙で選ばれてはいない」、トランプ大統領は「スピーチは見たが、眠くなった。眠るのにぴったりな良いスピーチだった」とコメントした。
オバマ大統領は明日もカリフォルニアでスピーチを行う予定である。
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