【風の流れ】
G7サミット首脳宣言・ルールに基づく国際貿易体制の重要性・首脳宣言で明記・だがトランプ大統領受け入れられない(6月10日)
カナダで開かれていたG7サミットは閉幕し首脳宣言が発表された。
鉄鋼製品などの輸入制限措置を巡って米国と各国が激しく対立。2日間の日程を終えて閉幕し、取りまとめが危ぶまれた首脳宣言も難航した調整の末に発表された。
最大の焦点となった貿易分野では「ルールに基づく国際貿易体制の重要性を指摘し保護主義と戦う」としてG7がけん引してきた自由貿易を推進する文言を明記した。
一方で「関税や非関税障壁、補助金の削減に努める」との文言も盛り込まれ貿易赤字の削減を求めて公正な貿易を主張する米国・トランプ大統領への配慮もにじませている。
米国と各国との対立で存在意義も問われていたG7としては首脳宣言の発表にこぎ着けたことでかろうじて結束を保った形となった。
しかし直後にトランプ大統領が「首脳宣言は受け入れられない」という考えをツイッターに投稿した。G7内の亀裂は改めて表面化している。
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