【風の流れ】
ロシア元スパイ暗殺未遂事件・4か国首脳・異例の共同声明で非難(3月16日)
英国・メイ首相は15日、ロシアの元スパイが娘とともに意識不明の状態で見つかった事件現場を初めて視察した。
メイ首相は「ロシアがとがめられるべきだと考えている」と発言した。
英国、米国、フランス、ドイツの4か国首脳が異例の共同声明を発表し、「軍事目的に使用される神経剤、ヨーロッパでの使用は第2次世界大戦以来初めてのことだ。化学兵器禁止条約にもいかなる国際法にも明らかに違反。われわれの安全を脅かすものだ」と事件を強く非難した。
「事件の責任はロシアにある可能性が高いとする英国の見解を共有する」とした。米国・トランプ大統領は「ロシア人が背後にいるのは確かなようだ。とても深刻に受け止めている」と発言した。
ロシア・ラブロフ外相は「大統領選挙やサッカーのワールドカップ開催前になぜこんな問題を引き起こす必要があるのか」とロシアの関与をあらためて否定した。
「事件を起こす動機はEUからの離脱交渉に対する国民の厳しい目をそらせたい英国にこそある」と主張した。
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