【風の流れ】
米国議会・中間選挙に向け予備選始まる(3月7日)
米国議会・中間選挙はトランプ大統領の政権運営に対する審判が下されると共に、2020年大統領選を占う重要な節目となる。11月6日に実施される。
これを前に、与党・共和党と野党・民主党の候補者を決める予備選挙が9月にかけて各州で実施され、今月6日に全米に先駆けてテキサス州で始まる。
共和党ではトランプ大統領の支持率が低下する中、引退を表明する議員が相次いでいる。
トランプ大統領の支持率が低迷し再選困難なことから再選困難なことなどが背景にあるとみられる。
連続当選してきた共和党スミス下院議員もその一人。高齢に加え、トランプ大統領寄りだと激しい攻撃を受け、資金集めが困難になった。
これを受け、テキサス州選挙区の共和党予備選には18人の新人が立候補した。
対する民主党。今年は全米各地で女性候補が約350人と過去最多。トランプ大統領の女性を見下すような発言に抗議し立ち上がった。女優・アリッサミラノも応援に駆け付けた。
現時点、トランプ大統領の支持率は40%に低迷。与党共和党に逆風が吹いている。過去の中間選挙では2年前の大統領選の反動で与党が議席を失うことが多く、共和党は引退議員が多く下院で敗北を予想する見方もある。
仮に下院だけでも共和党が多数派でなくなればねじれの状態となりトランプ大統領は任期後半思うように法案を通せず、レームタッグ化の可能性がある。
またロシア疑惑でトランプ大統領弾劾を目指す動きが勢いづくことも予想され、次の大統領選挙での再選に黄色信号が点滅。このためトランプ大統領は両院で多数派を指示したい考えで米国ファーストより指示z率ファーストの政策を打ち出すとみられる。
鉄鋼製品などに高い関税を課す異例の輸入制限措置を発表しているのもかつて鉄鋼業が盛んだった地域の支持層の心をつかむことが狙い。中間選挙は北朝鮮問題への対応にも影響を与える可能性があり、日本をはじめ世界にとっても目が離せない状況となりそう。
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