【風の流れ】
中ロ両国もミサイル実験を実施(11月24日)
米国防総省高官は今週、中国がドナルド・トランプ大統領の訪中2日前に、新規開発した大陸間弾道ミサイル(ICBM、注後記)の発射実験を実施したことを明らかにした。
発射実験がされたのはICBM東風(トンフェン)-41型で、11月6日に実施されたが、米中双方は、トランプ大統領の習近平(シー・チンピン)国家主席との会談前に余計な波風を立てたくないとして秘匿していた。
ただ、中国トップから人民解放軍へのメッセージとして、依然米国が中国の最大の敵国と捉えていることを示すものと捉えられる。
更に、別の憶測では、習主席が今年4月に訪米した同時期に、米軍がシリア政府軍の化学兵器をトマホーク巡航ミサイルで攻撃したことから、そのお返しとも考えられる。
なお、中国メディアの報道によれば、東風-41は15万トンの弾頭を10個、あるいは1個で550万トンの大型弾頭も搭載できるとする。
また、11月18日付『人民日報』は、東風-41型ICBMは、10個の核弾頭が搭載でき、射程距離は1万2,000キロメーター超であるとツイートした。
一方、ロシアにおいても大規模軍事演習が行われているとの情報を、米情報局がつかんでいる。
すなわち、10月26日夜半に行われた軍事演習では、潜水艦発射弾道ミサイルが3発(太平洋沖で2発、大西洋沖で1発)発射され、また、地上においてもプレセツク宇宙基地(ロシア北西端)からICBMが1度発射されている。
なお、中ロは異口同音に、これらの実験は特定の国を想定したものではなく、あくまで、他国から攻撃されないための抑止力の維持・確認のためであるとしている。
Globali |北朝鮮だけではない! 中国もロシアも核弾頭搭載可能な大陸間弾道ミサイル発射実験を活発化!
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