【風の流れ】
COP23・途上国と先進国対立(11月11日)
ドイツ・ボンで開かれている「COP23」では、2020年以降の温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」の具体的なルール作りの交渉が進められている。
インドや中国の交渉団が「先進国はこれまで何が達成され何が実現できないかを公にすべき」と述べるなど、パリ協定ができる前に先進国が掲げた2020年までの温室効果ガスの削減目標がどの程度達成できているのかをまず検証すべきだという意見が出ている。
先進国側は、EU交渉団が会見で「今回の本会議で議論をする時間はない」と述べるなど「検証は必要ない」という姿勢を示し、途上国との間で対立が起きていることがわかった。
専門家などはトランプ政権が協定からの脱退を表明するなど、これまで国際交渉を牽引してきた米国の存在感が薄れていることなどが背景にあるという見方を示していて、今後交渉をどれだけ先に進められるかが焦点となりそう。
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