【風の流れ】
異例の米国空母3隻・西太平洋地域で合同演習(11月7日)
米国政府の当局者によると、演習に参加するのは米軍の空母「ロナルドレーガン」と「セオドアルーズベルト」、「ニミッツ」の3隻で、これらの空母を中核とする空母打撃群のミサイル駆逐艦などとともに、近く西太平洋地域で合同演習を実施する計画になっている。
空母3隻による演習は異例で、アジア太平洋の海域では10年ぶりとなる。
3隻の空母のうち「ロナルドレーガン」は先週時点で朝鮮半島沖での活動が確認されていた他、「セオドアルーズベルト」はグアムから、「ニミッツ」はインド洋から、それぞれアジア太平洋の海域に向けて航行している。
トランプ大統領が日本や韓国などアジアを歴訪する中、米国軍は北朝鮮に軍事的な圧力を強めていて、空母3隻による異例の演習は米国の軍事力を示してけん制する狙いがあると見られる。
一方、今日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、この演習の計画に反発する論評を掲載し、「米国は歴訪中に誰それの『挑発』が予想されると騒ぎ、3隻の原子力空母を朝鮮半島周辺の水域に投入して演習を繰り広げて極度の緊張を作り出している」と非難した。
そのうえで「朝鮮半島の緊張緩和や、地域の平和と安全を望むわが民族と国際社会に対する悪辣な挑戦だ」と主張して反発し、トランプ政権への対決姿勢を強調した。
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