【風の流れ】
米国海洋大気局・3年連続で観測史上最も暑い1年となったと発表(8月11日)
今夏、日本でも気象の激しさを感じているが、米国のNOAA(海洋大気局)は去年各地で観測されたデータを分析した報告書を10日発表した。地球表面の平均気温はこれまでで最も高かった一昨年よりもおよそ0.1度上がり、3年連続で観測史上最も暑い1年となったという。
また温室効果をもたらす二酸化炭素の濃度は平均で402.9ppmと最も高くなった。この影響で北極や南極の氷がとけるなどして、海水面は1993年と比べ平均で8センチ余り上昇し、過去最高を更新したほか、陸地の12%で深刻な干ばつになるなど、異常気象が起きていると指摘した。
トランプ政権は温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」からの脱退を発表するなど、対策に否定的な姿勢を取っているが、報告書では温暖化は人類と全ての生命が直面する最大の問題の1つとして警鐘を鳴らしている。
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