【風の流れ】
FRB・今の政策金利を0.25%引き上げ決定(6月15日)
米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)は14日までの2日間、ワシントンで金融政策を決める公開市場委員会を開催した。
終了後に発表された声明によると、FRBは“米国経済は緩やかに拡大している”として、賛成多数で利上げに踏み切ることを決定した。
具体的には、0.75~1%の今の政策金利を、1~1.25%にする。
また、量的緩和策で市場に大量の資金を供給するため膨らんだFRBの資産規模縮小について、経済規模を見直し年内開始の見通しだとし、引き締めの方向で政策を見直す姿勢を示した。
FRBは一昨年12月に、いわゆるリーマンショック以降続けてきた異例のゼロ金利政策を解除し、利上げを始めた。
その後、去年12月に追加の利上げを行ったあとは、今年3月、今回と、3か月ごとのペースで利上げを行っている。
米国経済は今年初め、消費の減速を背景にやや伸びが鈍化し、トランプ陣営とロシアをめぐる疑惑の追及が続き、経済政策の先行きは不透明だ。
ただ、FRBは、景気減速は一時的と見ており、今年の利上げの回数についてはあと1回行うとし、これまでの見通しを据え置いた。
一方、ニューヨーク株式市場は“追加利上げは予想通り”として、株価は小幅な値上がりして最高値を更新した。
FRBのイエレン議長「FRBは今の政策金利を0.25%引き上げることを決めた」と述べた。
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