【風の流れ】
注目される・今夜のコミー前長官の証言(6月8日)
トランプ大統領に解任されたFBI連邦捜査局のコミー前長官が日本時間の今夜、公聴会で証言をするのを前に書面を提出し、在任中はトランプ大統領から元側近への捜査をやめるよう求められたことを感じたことがあったと明らかにした。
去年の米国大統領選挙におけるトランプ陣営とロシアの関係を巡りFBIの捜査が続く中、先月トランプ大統領に突然解任されたFBI・コミー前長官が日本時間今夜、解任後初めて議会上院の公聴会で証言を行う。
コミー氏が議会に提出した書面が公表された。
それによるとトランプ大統領は辞任したフリン前大統領補佐官についてロシアとの関係では「何も悪いことはしていない。フリン氏は良いやつだ、この件は放っておいてほしい」と話したという。
コミー氏は「私は大統領がフリンに対する捜査をやめるよう求めていると理解した」としている。
一方、コミー前長官は「この際、みずからの陣営とロシアの関係巡る捜査全体を話しているとは受け止めなかった」としている。
コミー前長官は1月に、大統領からFBI長官にとどまりたいか尋ねられ“任期を務めたい”と答えたところ、大統領に「私が必要とし期待しているのは忠誠心だ」と言われたという。
コミー前長官がトランプ大統領とのやり取りを明らかにしたのは初めてで8日の公聴会では焦点となっている捜査妨害があったかどうかめぐり質問が集中しそう。
一方、トランプ大統領はFBI新長官に司法省の元高官・クリストファーレイ氏を起用するとツイッターで発表した。
トランプ大統領は「議会上院が承認すればレイは再び、強力な法の番人としてこの国を使えるだろう」と強い期待を示している。
今夜のコミー前長官の証言が注目される。
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