【風の流れ】
焦点はロシアゲートへ(6月2日)
米国のトランプ大統領に解任されたFBI連邦捜査局のコミー前長官が来週8日、議会の公聴会で証言することになった。トランプ大統領が元側近への捜査をやめるようコミー長官に求めていたと伝えられる中、証言の内容次第では大統領に対する批判がさらに強まる可能性もある。
去年の大統領選挙でのトランプ陣営とロシアの関係を調査している、議会上院の情報委員会の委員長は、FBI・コミー前長官が来週8日、委員会の公聴会で証言することを明らかにした。
コミー前長官の公の場での発言は、解任後初めて。米国では、トランプ陣営とロシアの関係をめぐる疑惑の捜査を指揮していたコミー前長官をトランプ大統領が解任したのは、捜査妨害が狙いだったとの批判が出ている。
またトランプ大統領はコミー前長官に対し、ロシアとの関係をめぐり辞任した側近のフリン元大統領補佐官の捜査をやめるよう求め、コミー前長官がその際の会話をメモに残していると伝えられている。
ウォールストリートジャーナルなど一部メディアは、コミー前長官がトランプ大統領からフリン元大統領補佐官への捜査をやめるよう求められたと証言する見通しと報じている。
コミー前長官の証言内容次第で、トランプ大統領に対する批判がさらに強まる可能性もあり、大きな注目を集めそうである。
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