【風の流れ】
トランプ氏外遊中も疑惑は燻り続ける(5月24日)
中東歴訪を終えた米国のトランプ大統領は日本時間の今日午前1時半ごろ、イタリアのローマに到着した。
ヨーロッパではまずローマ法王と会談を行う予定である。
一方米国のメディアは、トランプ大統領とロシアとの関係をめぐり新たな疑惑を報じた。有力メディア「ワシントンポスト」などは、トランプ大統領が今年3月情報機関を統括するコーツ国家情報長官とNSA(国家安全保障局)のロジャーズ長官に対し、去年の大統領選挙でロシアとの共謀を示すような証拠はないと公に疑惑を否定するよう求めていたと報じた。
当時はFBIのコミー長官が、議会の公聴会で大統領選挙をめぐるトランプ陣営とロシアの関係について捜査を進めていることを公表した直後で、トランプ大統領にはこれに対抗する狙いがあったとしているが、コーツ長官とロジャーズ長官はいずれも適切ではないとみなして証言を拒否したという。
これについてホワイトハウスは、違法な情報漏えいに基づく主張には確認も否定もしないとコメントしている。またコーツ長官も23日、議会上院の公聴会で“私の立場の性質上、どのような事柄であれ公にコメントしたり、大統領との会話について語ったりするのは適切ではない”と述べ、確認を避けた。
トランプ陣営とロシアの関係をめぐっては、トランプ大統領が今年2月当時FBIの長官だったコミーに対し、元側近への捜査をやめるよう求めていた疑惑も報じられていて、トランプ大統領による捜査機関や情報機関への圧力があったのか大きな関心が集まっている。
トランプ大統領は、外遊中で現在ローマに滞在しているが、米国では「ロシアゲート」をはじめとした疑惑が燻っている。
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