【風の流れ】
2隻の巨大空母で圧力をかける米国(5月20日)
米国国防総省の当局者によると、米軍は現在、原子力空母・カールビンソンを中心とする艦隊を朝鮮半島周辺の日本海に展開している。
これに加え、今月16日に横須賀基地を出発した原子力空母・ロナルドレーガンを日本海に向かわせ、周辺の海域で合同演習実施の計画になっている。
米国軍の原子力空母2隻が日本海に同時に展開し、合同演習を実施するのは極めて異例のことである。
トランプ政権は、核と弾道ミサイルの開発を加速させる北朝鮮への対応を、安全保障上の最優先課題に位置づけ。太平洋軍・ハリス司令官は先月、北朝鮮を抑止するため軍の即応態勢を維持する方針を示していた。
しかし、北朝鮮はその後も14日に新型中距離弾道ミサイルを発射をした。
米軍としては、空母2隻による合同演習を実施することで軍事力を誇示、北朝鮮への圧力を強める構えのようだ。
これに対し北朝鮮のキムインリョン国連次席大使は記者会見を開き、行き過ぎた軍事挑発だと批判した。
その上で、核開発を加速するとの従来の立場を繰り返した。キムインリョン国連次席大使は「米国が侵略行為の首謀者であることを示している」と述べた。
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