【風の流れ】
米国の貿易赤字削減戦略が動き出す(5月12日)
米国議会上院ではトランプ大統領が通商代表に指名した元次席通商代表のライトハイザー氏を承認するかどうか採決が行われた。その結果、賛成82票、反対14票で通商政策への姿勢などを確認するため時間がかかっていたライトハイザー氏の通商代表への起用が政権発足から4か月近く経ってようやく承認された。
ライトハイザー氏は農業分野では「日本が第一の標的になる」と述べて農産物の関税の引き下げなど日本の市場開放にも強い意欲を示している。
今後2国間の通商交渉入りを求めてくることも予想される。ロス商務長官との役割分担がどうなるのかまだ不透明だがライトハイザー氏の承認によってNAFTAの見直しなども含め貿易赤字削減に向けた交渉が本格的に始動することになる。
いよいよ米国の貿易赤字削減戦略が動き出した。日本やメキシコなどには厳しい要求を突き付けてくる可能性が強い。
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