【風の流れ】
突然のFBI長官の解任劇(5月10日)
ホワイトハウスが声明で明らかにしたところによるとトランプ大統領は司法省幹部の提案に基づきFBI(連邦捜査局)のコミー長官を解任したということで直ちに後任選びが始まるとしている。
司法省の副長官は大統領選挙でトランプ大統領に敗れたクリントン元国務長官が私用のメールアドレスを公務に使っていた問題で、コミー長官が去年7月に訴追を求めないとする捜査結果を発表したことなどについて、「FBI長官の役目ではない」としてメール問題をめぐる対応を問題視している。
コミー長官がロシアがサイバー攻撃を通じて米国大統領選挙に干渉したとされる問題でトランプ陣営とロシア側との連携があったかについても捜査していた。
このため野党民主党からは「トランプ政権がロシアをめぐる捜査におびえ実態を隠すため解任したのではないか」といった見方も出ている。
突然のFBI長官の解任劇、トランプ政権の真意はどこにあるのか。謎は深まる。
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