【風の流れ】
トランプ政権・厳しい政権維持の現実(5月2日)
米国議会の共和党・民主党の幹部は、今の暫定予算が今月5日で期限切れとなるのを前に、ことし9月までの今年度予算案をまとめることで合意した。
米国政府の今年度の予算は議会の与野党の対立から暫定予算でのやりくりが続き、先月28日に新たに1週間分の暫定予算を可決していた。
政府機関が一部閉鎖になる事態は回避される見通しとなった。予算案では国防費を増額するも、トランプ大統領が掲げていたメキシコとの国境沿いに壁を建設する費用は盛り込まれず、10月以降の来年度予算案の編成作業で改めて議論されることになった。
トランプ大統領は1日、米国メディアのインタビューで“予算案がまとまったことにはとても満足している”と述べ、受け入れる意向を示した。
今後は与野党の間で税制改革に関連する法案のとりまとめに向け議論が行われるが、調整は難航も予想される。
やっと9月までの予算案は纏まったが、この後もトランプ政策を実行してゆくための予算案の議会での難航が予想され、厳しい現実の中で政権維持が続くことになる。
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