【風の流れ】
ピンチが続くトランプ大統領(4月26日)
米国のトランプ大統領はメキシコとの国境沿いに壁を建設するための連邦予算の確保を先送りしても構わないとの考えを示唆した。
大統領は今週末までに議会と連邦予算案で合意しなければ就任100日目に政府機関が一部閉鎖されるリスクがある。
メキシコ経済相は「壁を作るなら米国の主権の範囲内で、メキシコが資金を出すことだけはない」と表明した。
トランプ大統領は少なくとも初めは米国の納税者に頼らなければけない。
それすらすぐに実現しないと認めつつあるがそれでも「壁は建設される」と強気な発言をしている。
しかし28日には資金が底を尽き4年前のように閉鎖に追い込まれかねない。
当時は数千人の職員が解雇され連邦施設などは業務を停止した。
民主党は新たな予算に同意する条件としてホワイトハウスに壁予算を計上しないよう迫っている。
確かに上院では共和党が過半数を占めるがその差はわずか。予算承認には60票の賛成が必要だが共和党は52議席しかない。これまで精力的に相次ぎ大統領令を出し経済への信頼は高まってきた。しかし3つの看板政策、入国禁止令、医療保険制度改革、国境の壁について約束通り実現できていない。
内政では、トランプ大統領のピンチは続く。
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