【風の流れ】
トルコ・シリア空爆でサリン使用を確認(4月12日)
先日シリア北西部のイドリブ県にある反政府勢力が支配する町で化学兵器が使われたとされる空爆があり少なくとも72人が死亡し、隣国のトルコにもおよそ30人の患者が運ばれた。
トルコ・アナトリア通信によると、アクダー保健相は犠牲者や患者合わせて4人から採取した血液や尿から神経物サリンの代謝物が検出され、サリンが使われたことを確認したと明らかにした。
この空爆をめぐって米国のトランプ政権はアサド政権が化学兵器を使ったと断定し、対抗措置としてシリアの内戦がはじまって以降初めて政権側の軍事施設を巡航ミサイルで攻撃した。
アサド政権の退陣を求めるトルコもこれを支持している。アサド政権や政権側を支持するロシアは化学兵器の使用を否定し「反政府勢力が保管していたもの」と主張し米国の軍事行動を非難している。
こうした現実的証拠が蓄積されると、ロシアもシリアを擁護しにくくなると思われる。
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