【時流】
激しさ増す・米対北朝鮮(3月21日)
北朝鮮メディアは金正恩委員長視察のもとで「新型エンジンの燃焼実験に成功した」と発表しており、長距離弾道ミサイルの発射実験が近く行われるとの見方も出ている。
米国のティラーソン国務長官はソウルで対北朝鮮政策の見直しをめぐって武力行使を排除しない姿勢を示したことについて北朝鮮外務省は報道官の談話を発表した。
談話ではティラーソン国務長官について「われわれがなぜ核武力強化へ乗り出しているのか根源を知らない」と批判し、「企業家出身の米国当局者らが驚かそうと考えたならそれは通じないことをまもなく知るだろう」とトランプ政権を強くけん制した。
朝鮮中央テレビは発表した弾道ミサイルに使う新型の大出力エンジン燃焼実験に触れ、「世界は実験の成功がいかなる意義をもつかまもなく目にすることになる」と改めて主張し、新型エンジン搭載の射程の長い弾道ミサイル発射の可能性を示唆した。
金正恩体制が発足してから5年という節目を迎え、米国と鋭く対立する構えを見せている北朝鮮の核・ミサイル開発が、ICBM(大陸間弾道弾)の域に達するものなのか、注目を集めている。
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