【時流】
G20・自由貿易は推進できるか(3月18日)
G20財務相中央銀行総裁会議は今日未明、ドイツ・バーデンバーデンで開幕。米国トランプ政権発足後初開催となるこのG20では、保護主義的な主張を続ける米国と各国が「自由貿易の推進」といったこれまでの合意事項を維持できるか、が焦点となっている。
初日は約3時間にわたって世界経済の現状などをテーマに意見を交わし、関係者によると、一部の国から保護主義へ反対する意見が相次いだという。
会議後、麻生副総理兼財務大臣は「自由貿易が多くの国で経済の繁栄に寄与してきた歴史というものを認識すべきである旨、説明したという。
自由で公正な貿易のルールに基づかなければならないので、貿易にかかるコストというものをあげつらうべきではない」と述べ、輸入品に対する税金の強化など保護主義的な動きを牽制し自由貿易を進めることの重要性を強調した。
G20は日本時間今夜遅くに声明を発表する予定。
各国がこれまでどおり「あらゆる保護主義に対抗する」ことで合意し、声明に盛り込むことができるか、ギリギリの調整が続く。
戻る