【時流】
ミサイル連射攻撃を迎撃できるのか(3月7日)
安倍総理は、昨日、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことを受けて、今朝、米国・トランプ大統領と電話で会談した。安倍総理は、「先ほど、トランプ大統領と電話会談を行い、今般の北朝鮮のミサイル発射は、明確な国連安保理決議違反であり、地域や国際社会に対する明らかな挑戦である。その脅威は新たな段階になっていると、日米で確認した。
トランプ大統領からは、『米国は100%、日本とともにある』という発言があり、『自分の発言は、日本の国民の皆様にも紹介してもらいたい』ということだった。
今後、日米、日米韓(日本、米国、韓国)で緊密に連携し、対応していきたい。日本としても万全な態勢を取っていきたい」と述べた。
北朝鮮が昨日発射した弾道ミサイルについて、米国政府当局者は合わせて5発が発射されこのうち1発は直後に爆発したという分析を明らかにした。
北朝鮮は日本時間の今日午前6時半過ぎ国営メディアを通じて金正恩朝鮮労働党委員長の立ち会いの元、在日米国軍を攻撃する弾道ミサイル4発を同時に発射する訓練が行われ成功したと発表した。
今回のミサイル発射で明らかになったのは、北朝鮮のミサイル技術が、飛躍的に上がったということと、そのターゲットは在日米軍であることだった。
トランプ大統領は、『米国は100%、日本とともにある』と発言しているが、これからの北朝鮮のこうした試みに対し、どう対応するのか具体策がまだ見えない。
今回のように連射によるミサイルが同地点に同時にやってくるとなった場合、現在の迎撃ミサイルシステムでは、今後配備されるTHAAD(高高度ミサイル迎撃システム)でも対処できない可能性が高い。
日本の現状では、対処できない北朝鮮による「新たな脅威」に対して、日米はどう対処する考えであるのか、明白にする段階であると考える。
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