JCCテレビすべて
特集 時流
2017年03月25日(土)
最新TV速報
     
【時流】
英国・移民規制を優先(1月18日)

メイ英首相は17日、英国がEU(欧州連合)から離脱する基本方針を示す演説を行った。 その中で、メイ首相は「EUのメンバーから完全に離脱する」と述べた。 英国がEU加盟国27か国と無関税で貿易するメリットを捨てて、「移民規制を優先させる」ことを宣言した瞬間であった。 今後は、「EUへの部分的な残留を求めない。新たなパートナーシップを追求する」と完全な離脱方針を明らかにした。 英国国民は、東欧からの移民が2015年には18万人規模に達し、移民に雇用が奪われるといった反発が強まっていた。 また、英国はEUから離脱し、負担金の支払いを減らし、英国の独立性を取り戻そうと考えている。 現在も英国は、特別な立場を有し、EU共通の通貨である、ユーロを使わずにポンドを通貨としている。 ある意味では、英国の伝統やアイデンティティを完全に取り戻そうという考えであるとも言える。 また、米国次期大統領のトランプ氏が唱える、貿易産業政策や雇用政策の「自国優先主義」にも相通じる考え方である。 一方最近のEUは、貿易・経済・産業分野では、ドイツの一人勝ちの様相が強まり、その結果貿易収支や財政収支も他のEU加盟国との乖離が大きくなり、ドイツ以外の加盟国は、統一通貨ユーロを使っている関係上為替調整もできない状態に陥り、しかも財政政策の独自性も発揮できず、四方塞がりになっている。 EUは、一面理想的な連合であるかのようだが、国家のアイデンティティが薄れ、財政上の政策が縛られるなど、現実的な運用に問題が出てきている。 少なくとも、今後EUから英国のような離脱が続く可能性も否定できない状況である。


戻る