【時流】
米通商代表にロバート・ライトハイザー氏(1月4日)
トランプ次期米大統領は、3日USTR(米通商代表部)の代表に、レーガン政権で次席代表を務め、現在弁護士のロバート・ライトハイザー氏を起用すると発表した。
ライトハイザー氏は、「米国の産業を守るためには外国製品に高い関税を積極的に課すべきだ」と考える保護貿易主義的な立場をとることで知られている。
トランプ氏が為替操作国として敵視している中国に対しては、厳しい立場で対応しそうである。
大統領就任日に「TPPから離脱宣言をする」トランプ氏のブレーンとしても役割を期待されて、離脱後の2か国間協定などの実務に起用される見通しである。
このように、トランプ氏の経済政策に関する布陣は、着々と整い、新設の「国家通商会議(NTC)」議長には、対中強硬派のカルフォル大学アーバイン校教授であるピーター・ナバロ氏を、商務長官には著名投資家であるウィルバー・ロス氏が就任する。
いずれも保護主義者としてのハードネゴシエーターを揃え、その骨格は鮮明になりつつある。
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