【時流】
米中首脳会談・米国・対中関税引き上げ一時見送り発表(12月2日)
米国のホワイトハウスは、アルゼンチン・ブエノスアイレスで米国・トランプ大統領と中国・習近平国家主席による首脳会談の結果、来年1月に中国からの2000億ドルの輸入品の関税を今の10%から25%に引き上げる一段と厳しい制裁措置を一時見送ることを発表。米中の貿易摩擦が一層激しくなる事態はいったん避けられる見通しになった。
トランプ大統領は「両国にとって良い結果が出ると考えている」、習主席は「中米は大国として、大きな影響力を持ち、世界の平和と繁栄のため大きな責任を担っている」とコメント。
会談は約2時間半にわたって行われた。声明は中国が貿易不均衡を是正するため米国から農産物やエネルギー、工業製品などを買い入れることで合意したとしている。
そのうえで米国側が不満を強めていた中国による知的財産権の侵害や強制的な技術移転、サイバー攻撃の問題で交渉を速やかに始めることを決め、90日以内に合意できなければ2000億ドルの輸入品にかける関税を25%に引き上げるとしている。トランプ大統領は声明で自画自賛した。
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