【時流】
米国中間選挙・全米各地で投票続く(11月7日)
米国のトランプ政権に対する審判の場と位置づけられる中間選挙は全米各地で投票が行われている。
一部の州では日本時間の午前8時から開票作業が始まる予定で与党・共和党が議会の上下両院で多数派を維持できるかが焦点となる。
最終日、インディアナ州、ミズーリ州などで公演したトランプ大統領は、野党・民主党を激しく攻撃した。
一方、民主党ではオバマ前大統領が議会奪還の多数を支持。4年ごとの大統領選挙のちょうど中間の年に行われる連邦議会の中間選挙では100ある上院の議席のうち35議席と435議席ある下院のすべての議席が改選される。
専門家によると今回の期日内投票の総数は、3800万票を超え、4年前の前回の選挙よりも40%余り多くなっているということで米国のメディアが「今回の選挙の投票率は高い水準になる可能性がある」と伝えている。
米国・南部のテキサス州は2期目を目指す共和党のテッドクルーズ上院議員も、予想外の苦戦が強いられている。
民主党・ペトオルーク候補は、オバマの再来とも言われ寛容な社会の実現を訴えている。カントリー界の大物・ミュージシャン・ウィリーネルソンも応援にきた。
学生時代はミュージシャンとしての活動をしていた異色の経歴をしている。献金は全て個人。それでも上院議員選挙史上最高額の80億円の資金を集めている。
テキサス州はヒスパニックが人口の4割を占め移民問題が選挙戦の争点になって来た。移民政策でもオルークは寛容さを訴えてきた。メキシコからの移民もその政策にオルークに投票することを決めたという。
一方、クルーズ候補は強硬な移民生活を掲げる。
そしてメキシコから移民の移動が大きな追い風になっている。
中には苦労して移住してきた移民の中にはこれ以上の不法移民に反対する人も出てきている。テキサス州は若者たちの行動もカギを握る。
投票は現地時間の6日、日本時間の昨夜8時から米国東部の州などで始まりで、現在すべての州で行われている。
事前の世論調査では議会上院は与党・共和党が引き続き多数派を維持する可能性が高まっていた。
一方、下院は野党民主党がやや優勢だが、終盤、共和党が追い上げを見せ接戦と見方も出ている。開票作業はまもなく行われる。
戻る