【時流】
被爆73年・原爆の日・広島・平和祈る1日に(8月6日)
広島に原爆が投下されてから、きょうで73年。被爆地・広島は原爆の犠牲者を追悼すると共に、核兵器のない世界に向けた訴えを、改めて国内外に発信することにしている。
広島市の平和公園には、夜明け前から祈りをささげる人の姿が見られた。午前8時からはじまる平和記念式典には、安倍総理大臣や85の国の代表らが参列する。
式典では、この1年に亡くなった人や新たに死亡が確認された人、5393人の名前が書き加えられた301万4118人の原爆死没者名簿が原爆慰霊碑に納められる。
原爆が投下された午前8時15分に参列者全員で黙とうささげる。
世界の核軍縮を巡っては、米国のトランプ政権が、今年2月、核戦力の近代化を進める、新たな核戦略を打ち出すなど、核兵器廃絶への道筋は、今も見いだすことができていない。
広島市の松井一実市長は平和宣言の中で「世界では、自国第一主義が台頭し、核兵器の近代化が進められている」としたうえ「日本政府に対し、国際社会が核兵器のない世界の実現に向けた対話と協調を勧めるよう、その役割を果たすことを求める」と訴えることにしている。
戻る