【時流】
米朝首脳会談・どうなる今後の展開(6月13日)
史上初の米朝首脳会談が昨日シンガポールで行われた。
米国・トランプ大統領と北朝鮮・金正恩党委員長が署名した共同声明では米国が北朝鮮に体制保証の提供を約束、北朝鮮は非核化に取り組みことを約束、そして会談の成果を実行に移すため高官どうしの交渉が行われた。
しかし、共同声明には米国が求めてきた「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」は盛り込まれず、非核化に向けた具体的な行動・検証方法・期限など明記されていない。また北朝鮮が求める体制保証の第一歩とみられた朝鮮戦争の終結宣言にも踏み込まなかった。
こうした点について、トランプ大統領は会談後の記者会見で「時間が足りなかった。具体的なプロセスはこれから始まる。適切な時に金委員長を招きたい」と述べ、北朝鮮の行動次第では米韓合同軍事演習の中止も検討していく考えを示した。
米国メディアからは成果を疑問視する声もでている。非核化は検証可能で不可逆的なのかどうか合意には具体的内容は書かれていない。
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