【時流】
米朝首脳会談・来月12日・シンガポールで開催へ(5月11日)
史上初となる米朝首脳会談の日程が決まった。米国・トランプ大統領はツイッターで、北朝鮮・金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談について、来月12日にシンガポールで開催すると明らかにし、会談成功に強い意欲を示した。
一時は、トランプ大統領はキム委員長を「ロケットマン」と揶揄するなど激しく非難してきた。
ところが先月は「キム委員長は非常にオープンで立派だ」と評価する姿勢に変わった。変化は北朝鮮側にも表れ、一定の敬意を図り、米国を米合衆国と呼ぶなど、トランプ政権と信頼構築を図る姿勢をアピールした。
一昨日行われた米国・ポンペイオ国務長官と金委員長の怪談では実務的な問題や手続きなど協議し、首脳会談開催に向け、重要な進展があったとみられる。
ポンペイオ国務長官とともに北朝鮮を訪れていた国務省・ナウアート報道官よると、米朝首脳会談でトランプ大統領は、完全で検証可能かつ不可逆的な非核化に向けて具体的行動を求める考えで、北朝鮮の非核化に道筋をつけられるかが最大の焦点となる。
トランプ大統領は、65年前から休戦状態となっている朝鮮戦争の終結や弾道ミサイル放棄、日本人の拉致問題の解決なども訴えるとしており、金委員長の出方が注目される。
米朝双方にとって第3国で中立的な国というのがシンガポールを選んだ最大の理由となった。
先月の南北首脳会談を見て、トランプ大統領は一時は“パンムンジョムが象徴的”と開催に傾いたが、“誤って出向いた”と誤解を招きかねないと側近が反対したと伝えられている。北朝鮮の関係者によると、当初はピョンヤンでの開催を米国側に打診していたという。
戻る