【時流】
北朝鮮表明・米国政府内には懐疑的見方も(4月22日)
北朝鮮のキムジョンウン朝鮮労働党委員長は核実験とICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験を中止し、核実験場を廃棄する考えを表明した。
これについて米国のトランプ大統領はツイッターに、とてもいい知らせで大きな進展だと投稿し評価した。
キムジョンウン委員長が北朝鮮を訪問したCIA(中央情報局)の長官に拘束している米国人の解放を約束したとも報じられ、前向きな動きが出始めていると受け止められている。
しかし、米国政府内には北朝鮮がこれまでも約束を何度も破ってきたとして懐疑的な見方が根強くある。
今回も核やミサイルの放棄には言及していないとして国際社会から見返りを引き出すのが北朝鮮の狙いではないかと見ている。
このためトランプ政権は北朝鮮に対して最大限の圧力を維持し引き続き実行し、非核化に向けた具体的な行動を促す構えである。
今月27日の南北首脳会談を注視し北朝鮮側の出方を慎重に見極めて6月上旬までに開かれる見通しの米朝首脳会談の対応を検討する考えだ。
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