【時流】
日米首脳会談始まる(4月18日)
米国・南部で日本時間4時過ぎから行われた安倍首相とトランプ大統領の日米首脳会談は午前6時過ぎに終わった。
会談は今回で6回目となる。安倍首相は「北朝鮮の核・ミサイル問題、日本に大切な拉致問題を積極的に話し合いたい」と述べた。
トランプ大統領は会談の冒頭、6月中旬までに開かれる見通しの北朝鮮との首脳会談で拉致問題を取り上げる考えを示した。
さらに、米朝首脳会談の開催地について、候補として5つの場所を検討していることを明らかにした。きょうは、通訳だけを交えた首脳どうしの会談に続いて、同席者を限定した少人数での会談を行った。
安倍首相は「完全で不可逆的かつ検証可能な形で非核化・弾道ミサイルの廃棄実現するにあたり、北朝鮮が具体的な行動をとるまで最大限の圧力をかけていく必要がある」と伝え、今月27日の南北首脳会談や史上初の米朝首脳会談に向け、日米の基本方針のすり合わせを行ったとみられる。
米朝首脳会談で拉致問題を提起すると約束した。米国にとっては核とICBMの問題が優先だが、日米の結束が強調された形だ。
一方、トランプ大統領が貿易赤字の削減を重視していることを踏まえ、日米の貿易や投資のあり方などを話し合う枠組みの新設を提案した。
米国高官は「貿易問題では日本と意見の相違があり、解消されることを望む」と日本側が望んでいないFTA締結に意欲を示している。トランプ大統領は秋の中間選挙で支持を集めるためにも、農業や自動車の分野で市場開放を求められることも考えで日本への強硬姿勢を強める構えもあるとみられる。
安倍総理はトランプ大統領がTPP復帰を示唆したことを踏まえ、利点を強調する方針。そのうえで日米の貿易・投資の対話の枠組み提案を双方が受け入れ可能な打開策を探りたい考えでまさに首脳会談で詰めの協議が行われるとみられる。
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