【時流】
南北首脳会談・来月開催へ・韓国“米国に対話促す”(3月7日)
北朝鮮・金正恩朝鮮労働党委員長と会談した韓国・鄭義溶国家安保室長が来月末に南北が首脳会談を開くことで合意したと発表した。
南北首脳会談の開催は当時の盧武鉉大統領と金正日総書記の間で開かれて以来10年半ぶり3回目である。
鄭義溶国家安保室長によると核問題について北朝鮮側は軍事的脅威が解消され体制の安全が保証されるなら核を保有する理由はないと表明した。
韓国側は北朝鮮は朝鮮半島の非核化への意志を明確にしたと評価した。
また北朝鮮側は対話が続く間は核実験、弾道ミサイルの発射実験は行わない考えを明らかにしたという。
韓国・文在寅大統領は首脳会談開催には非核化に向けた米朝対話が必要としていた。鄭義溶国家安保室長は米国を訪問しトランプ政権に南北首脳会談の理解を求め、米朝対話に乗り出すよう促す方針を示した。
これを受け日本政府は北朝鮮が対話に積極的になっているのは各国による制裁の効果が出始めているためだと分析している。
政府は北朝鮮に核開発など放棄させるには引き続き圧力の強化が必要としたうえで韓国政府から説明を受けたうえで米国や韓国と連携し今後の対応を検討したい考え。
中国政府は関係国に足並みをそろえて問題解決に努めるよう促した。
会談の内容の4つのポイントは、1、朝鮮半島の非核化の意志を明確にし体制の安全が保障されれば核保有の理由はない、2、米国と対話の用意ある、3、対話持続の間は核・ミサイル実験を再開しない、となる。
米国・トランプ大統領は「北朝鮮が非核化に踏み出すなら対話に臨む。そうでなければ強硬手段をとる」、中国外務省・耿爽報道官「前向きな成果を得られたことを歓迎する」との声明を発表した。
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