【時流】
北朝鮮・代表団派遣へ・閉会式も融和演出か(2月23日)
北朝鮮は閉会式にも高位級代表団を派遣して南北の融和ムードを演出しようとしている。
今回代表団のトップを務めるのが朝鮮労働党キムヨンチョル副委員長。米国、韓国共に独自の制裁の対象にしている。
制裁のきっかけは韓国の哨戒艦沈没事件やヨンピョン島砲撃に軍の偵察総局トップとして深くかかわったとされている。
これを受けヨンチョルに対して、米国は資産を凍結する制裁、韓国は金融取引の禁止対象に指定している。
今回、韓国側はキムヨンチョルを受け入れる意向で融和ムードに傾いている。
米国からはトランプ大統領の長女で大統領補佐官のイバンカ率いる代表団が閉会式に参加する。国務省のナウアート報道官は20日、開会式で副大統領側に会談の用意があったが、北朝鮮の申し入れで直前に取りやめたことを明らかにしている。
今回、米国政府高官は北朝鮮との接触については「ない」としている。
ムンジェイン大統領はキムヨジョンらから南北首脳会談の開催の提案を受けたが、ペンス副大統領は日米韓の連携と北朝鮮への圧力を最大限高める必要性を強調しており、米国としてはイバンカの派遣により韓国との緊密な関係をアピールするとともに韓国側にくぎを刺すねらいもあるものとみられる。
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