【時流】
空母・フィリピン寄港・米国の今後の狙いは(2月20日)
4年ぶりとされる原子力空母カールビンソンのフィリピンへの寄港。カールビンソンは核、ミサイル開発を加速させる北朝鮮をけん制するため朝鮮半島にも派遣されていた空母でもある。
そして中国が軍事拠点を進める南シナ海などにも展開している。南シナ海では中国が領有権を主張する南沙諸島に造成した7つの人工島に滑走路やレーダー施設などを建設している。
米国は一方的に中国が軍事基地を築いているとして危機感を強めている。トランプ大統領は去年12月外交、軍事戦略の指針となる「国家安全保障戦略」を発表し「米国第一主義」のもと強い米国を追求していくとしている。その中で中国とロシアを名指し強い警戒感をにじませた。
国家安全保障戦略の4つの指針のうち第三の柱である「力による平和の維持」、第四の柱である「米国の影響力の拡大」がそれに呼応している。
そして中国による南シナ海の軍事拠点化が地域の安定を損ねていると批判している。
しかしフィリピンのドゥテルテ政権はアキノ前政権とは異なり、中国との間で経済面での協力関係を推し進めている。
カールビンソンはベトナムのダナンにも寄港させることでも合意している。
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