【時流】
株価暴落・調整か・転換点か・方向感定まらず(2月7日)
IMFは先月末に世界経済見通しを引き上げた。
トランプ減税で米国の景気が勢いを増し、日本、EU、中国の景気もさらに高まるとの見方だった。
ところが株価暴落は楽観的な見方に冷や水を浴びせた。
ミニバブルの調整との見方がひとつ。今年に入り株価はほぼ一本調子に上がっており、上がりすぎとの景観感が投資家の中にあった。
雇用統計をきっかけに株を売る動きにつながったのではという。
企業業績は米国でも好調だ。一方、世界経済が転換点を迎えているとの見方もある。背景には中央銀行の姿勢転換がある。
米国は既に引き締めに転換し、ヨーロッパも出口を模索し始めている。日銀は金融緩和を続ける方針を示しているが、中央銀行全体では正常化へと姿勢を変えている。
好景気と低インフレ、低金利が同時に進行する適温経済のある意味不思議な心地よい状態が続いていた。
米国で賃金が上がっていくとなると、中央銀行がインフレへの警戒感から利上げを加速することは否定できない。
今後の動きに注目が集まる。
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