【時流】
米国が新核戦略“低出力核”に転換か(2月3日)
米国のトランプ政権は中長期の新たな核戦略を示した核体制の見直しを策定し、日本時間のけさ早く発表した。
新戦略ではロシア、中国の核戦力増強などで世界的な脅威が急激に増しているとしている。
脅威に対抗し攻撃を未然に防ぐには核による抑止力を強める必要があるとして、核戦力全体の近代化を進めるとともに、「低出力核」と呼ばれる威力を抑えた核弾頭を搭載したミサイルの導入や再開発に着手するとしている。
シャナハン国防副長官は「困難な安全保障環境のもと抑止力強化へしっかりした行動が求められている」とコメントした。
核軍縮の専門家からは“「低出力核」は核使用のハードルを下げる危険があり核軍縮の流れを逆行させる”などと強い懸念の声もあがっている。
河野外務大臣は「北朝鮮による核ミサイル開発の進展など安全保障環境が急速に悪化していることを受け、米国による抑止力の実効性の確保と、我が国を含む同盟国に対する拡大抑止へのコミットメントや関与を明確にしており、わが国は厳しい安全保障認識を共有するとともに高く評価する」という談話を発表した。
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