【時流】
カナダ政府“米国が貿易ルールに違反”WTOに提訴(1月11日)
カナダ政府は10日、米国・トランプ政権が安い輸入品に対し発動している制裁関税などの手続きが、国際的な貿易ルールに違反しているとして、WTO(世界貿易機関)に提訴したと発表した。
両国の対立は激しくなっていて、難航しているNAFTA(北米自由貿易協定)の再交渉の行方にも悪影響を及ぼすという見方が広がっている。
米国・トランプ政権は、安い輸入品が国内企業に損害を与えているとして、反ダンピング関税など制裁関税を積極的に発動していて、カナダの木材や中国の鉄鋼製品などが対象になっている。
米国・ライトハイザー通商代表は「事実無根だ」として争う姿勢を示している。
米国メディアは、トランプ大統領がNAFTA離脱を表明すると、カナダ政府の当局者が確信を強めていると伝えていて、NAFTAに加盟するメキシコを輸出基地にする日本企業の懸念も深刻さを増している。
戻る