【時流】
“エルサレム地位変更・無効”国連総会・決議採択(12月22日)
米国のトランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認めたことを受けて国連総会で緊急の会合が開かれ、エルサレムの地位の変更は無効だとする決議が賛成多数で採択され米国の決定に対する国際社会の反発と懸念が改めて示された。
米国のヘイリー国連大使は“米国が国連に対する最大の拠出国”と述べ決議案に賛成した国への援助削減をちらつかせた。
決議案を共同提案したトルコのチャウシュオール外相は“国連加盟国は反対票を投じるよう(米国)に脅かされた”と述べた。
パレスチナ暫定自治区では、各地でデモ隊が投石を繰り返しのに対してイスラエル軍が催涙弾発射などで応じた。
パレスチナではイスラム教の金曜日の礼拝にあわせてすべての政治勢力が再び抗議デモを呼びかけていてイスラエル側との衝突の拡大が懸念されている。
こうした中、イスラエルのネタニヤフ首相は“エルサレムはイスラエルの首都だ”と述べたうえで、国連を「うその家」と呼び譲歩する考えがないことを強調した。
米国の圧力にもかかわらず国連加盟国の約3分の2が賛成し決議が採択されたことでエルサレムをめぐる米国の決定への国際社会の懸念や反発が示された形となった。
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