【時流】
米国“北朝鮮をテロ支援国家に再指定” (11月21日)
中国の特使が北朝鮮を訪問し、帰国した。世界がその成果を注目していた。
そうした中、米国・トランプ大統領は20日、ホワイトハウスで行われた閣議の冒頭で、北朝鮮をテロ支援国家に再び指定したと発表した。
また、米国財務省が21日にも北朝鮮に対し大規模な追加制裁を発表することも明らかにし、圧力を一層強めていく姿勢を強調した。
米国政府は1988年に北朝鮮をテロ支援国家に指定、2008年に当時のブッシュ政権が北朝鮮の核開発計画の検証方法をめぐって北朝鮮と合意したのを受け、指定を解除していた。
しかし、キムジョンナム殺害事件に加え、北朝鮮に拘束された米国人大学生が脳に重い障害を負い、ことし6月に死亡したことで、米国議会などから再指定を求める声が上がっていた。
北朝鮮は核ミサイル開発を受けて、すでに多くの制裁が科されているため、テロ支援国家への再指定は象徴的な意味合いが強いとの見方もある。
米国政府が北朝鮮をテロ支援国家と位置づけるのは9年ぶり。北朝鮮の強い反発が予想される。
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