【時流】
トランプ大統領アジア初外遊・期待と不安(11月3日)
米国米国歴代大統領の訪日回数は、フォード1回、カーター2回、レーガン2回、ブッシュ(父)2回、クリントン5回、ブッシュ(子)4回、オバマ4回となる。
このほど、機密指定を解かれたホワイトハウスの公文書は、現実外交の大家として知られるヘンリーキッシンジャーが、かつてフォード大統領が初めての日本訪問に向かう直前、「もし我々が大国の地位を失えば、我々は日本も失う」と助言していたことを記録している。
この言葉は、トランプ大統領にも向けることができるだろう。
今、盤石に見える日米同盟も、互いに不断の点検を怠れば、もろくも崩れ去りかねない危うさをはらんでいる。
米国はアジアとどう向き合うのか。日本も米国、アジアとどう向き合うのかを常に問い直さなければならない。
外交はまさに厳しいせめぎ合いでもある。そしてトランプ米大統領は明日日本を訪問する。
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