【時流】
安倍総理・国連総会で演説・“安保理決議・厳格な履行を”(9月21日)
国連総会の一般討論演説に臨んだ安倍総理は、演説の大半を北朝鮮問題に費やした。安倍総理は北朝鮮の挑発を止められるかどうかは国際社会の連帯にかかっているとして安保理決議の厳格かつ全面的な履行を呼びかけた。
演説冒頭、安倍総理は紹介するテーマは多くあるものの北朝鮮問題一転に集中せざるを得ないとしたうえで北朝鮮が核実験を強行したことなどに触れ、次のように指摘した。「北朝鮮の核兵器は水爆になったか、なろうとしている。その運搬手段は早晩ICBMになるだろう。これをもたらしたのは“対話”の不足では断じてない」と述べた。“KEDO(朝鮮半島エネルギー開発機構)や、6か国協議を通じた北朝鮮との対話が核開発の放棄などにつながらなかった”と指摘した。
「必要なのは対話ではない。圧力だ。必要なのは行動だ。北朝鮮による挑発を止めることができるかどうかは、国際社会の連帯にかかっている」と述べた。
横田めぐみが北朝鮮に拉致されてから今年で40年になることにも触れ、拉致、核、ミサイルなど諸懸案の包括的解決に向け、安保理決議の厳格かつ全面的な履行を呼びかけた。この演説に先立って安倍総理はフランス・マクロン大統領と会談し、北朝鮮に対する安保理制裁決議が完全に履行されるよう緊密な協力を確認した。
一方、ニューヨークに到着した北朝鮮・リヨンホ外相は北朝鮮を強く非難したトランプ大統領の演説を批判した。
リ外相は22日に国連総会で一般討論演説を行う予定で核・ミサイル開発を加速させる姿勢を改めて示すものとみられる。
戻る