【時流】
2日間連続で日米首脳電話会談(8月31日)
日本の上空を通過する弾道ミサイルを発射した北朝鮮について、安倍総理と米国・トランプ大統領は一昨日に続いて、昨夜も電話で会談し、北朝鮮に対しさらに強い圧力で政策を変えさせる必要があるという認識で一致した。
日本と米国の首脳が2日続けて電話で会談するのは極めて異例なことである。
火星12型の発射映像を公開した北朝鮮は、米韓合同軍事演習への対抗措置で目標水域に予定通り落下したと主張した。
専門家は金正恩党委員長が近くで見ていることに注目した。そのうえで今後も実用化に向けた発射が続くと分析している。
その北朝鮮はスイス・ジュネーブで開かれている軍縮会議に代表を派遣。各国にミサイル発射を非難される中、国連安保理で採択される議長声明を強く非難し「核開発を辞めることはない。米国の核の脅威を自ら守るためだ」と述べた。
米国・トランプ大統領は昨夜、ツイッターで「米国は北朝鮮と対話をし続け、この25年間法外な金額を支払ってきた。話し合いは解決策ではない」と書き込み、対話ではなく圧力で臨む姿勢を示した。
さらに米国・国防総省は30日、ハワイ沖で中距離弾道ミサイルをイージス艦のミサイルで撃ち落とす迎撃実験に成功したと発表した。
一方、別所国連大使は「新しい提案をしたい」と述べ、北朝鮮への石油禁輸を視野に更に厳しい制裁決議案の取りまとめに向け、近く米国と協議する考えを示した。
その石油を北朝鮮に輸出している中国の孔鉉佑特別代表は日本の国会議員団との会談で「圧力の強化に賛成だ」と注目すべき発言をした。
その一方で対話による解決が重要だという考えも合わせて強調した。
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