【時流】
トランプ大統領苦境に陥る(8月20日)
米国ではトランプ大統領が孤立を深めるきっかけとなった白人至上主義をめぐる衝突事件が起きてから1週間となるのに合わせて各地で抗議集会が行われ、ボストンでは約4万人が集まり、人種差別への反対を訴えた。
一方、この事件への対応をめぐってトランプ大統領は当初明確に白人至上主義を非難をしなかったことから批判をあび、政権の助言機関のメンバーが次々に抗議して辞任するなど、孤立を深めている。この日の集会についてトランプ大統領は偏見や憎しみに対して声を上げた多くの人達を称賛したいとツイッターに投稿し、人種差別を容認しない姿勢をアピールした。
また、トランプ大統領は解任した保守強硬派のバノン首席戦略官に対して、感謝の意を示すと共に保守系のニュースサイトに戻って発信を強めることに期待を示した。
関係が悪化し保守的な支持者が離れるのを避けたい狙いがあるものと見られる。
バノン氏は解任後「われわれが選挙で勝ち取ったトランプ政権は終わった」と述べた上で「与党共和党主流派が選挙公約の実現を阻んでいる」と避難し政権の針路が変わる可能性を指摘していた。
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