【時流】
米軍制服組トップ・日本、韓国、中国訪問(8月14日)
「グアム島周辺への中距離弾道ミサイルの発射計画を今月中旬までに完成させる」と発表し米国を強く威嚇する北朝鮮。
日本の“島根県、広島県、高知県の上空を通過する”と予告し自衛隊の迎撃ミサイル「PAC3」の部隊が警戒を続けている。こうした中、米国の研究グループが公開した北朝鮮東部の潜水艦基地を7日に撮影した衛星写真では潜水艦の一部が覆われ活動がわからないようにされている。
去年、北朝鮮がSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を発射した際にも同じ動きが確認されていたということで研究グループは今回も発射実験を準備している可能性があると分析している。
こうした北朝鮮への対応などを協議するため米軍制服組トップのダンフォード統合参謀本部議長は今週、日本と韓国、中国を相次いで訪問する。
ダンフォード議長は、きょう最初の訪問国、韓国で韓国軍の関係者などと意見を交わすことにしている。
その後、中国に続いて日本を訪れる予定で日本では自衛隊制服組トップの河野統合幕僚長などと協議するものと見られる。
ダンフォード議長は“北朝鮮の情勢を受けた日本や韓国などの状況について意見を交わすことが目的だ”と話したということで米国のメディアは“外交による取り組みが失敗した場合の軍事的な選択肢についても議論する”と伝えている。
米国のトランプ大統領は軍事的な対抗措置も辞さない構えを示し、たびたび北朝鮮をけん制している。今回のダンフォード議長と各国の代表との協議の行方が注目される。
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