【時流】
日米首脳・北朝鮮ICBM発射後初めて電話で会議行う(7月31日)
北朝鮮が弾道ミサイルを発表したことを受け、安倍首相は米国・トランプ大統領と電話で会談し、日米の防衛体制や能力向上のため、具体的行動を進めていくとともに、圧力を強化していくことで一致した。
ICBM(大陸間弾道ミサイル)の2回目の発射実験に成功したと発表した北朝鮮は、キムジョンウン朝鮮労働党委員長夫妻の出席のもと、祝賀の宴会を催した。
この中で、キム委員長を「核武力の総司令官」とたたえるとともに、北朝鮮が核兵器とICBMの保有国だと主張したうえで、核とミサイル開発を加速させる姿勢を重ねて強調した。
日米電話首脳会談で安倍首相は、「ICBM級のミサイル発射によって、日米双方にとり北朝鮮の脅威は格段に増大した。トランプ大統領が『地域の同盟国を守るためすべての必要な措置をとる』との大統領声明を発したことは大変心強く感謝すると」述べた。これに対しトランプ大統領は、「今回のミサイルは日本列島に極めて近い地点に着弾していて心配している。
日米両国は強固なパートナーであり、日本防衛へのコミットメントは揺るぎない」と述べた。両首脳は、日米の外務と防衛の閣僚協議「2+2」の早期開催を確認した。また、国連安保理で新たな制裁決議の採択を目指すとともに、中国とロシアに対し制裁決議の着実な履行などの働きかけを強めていくことで一致した。
トランプ大統領はツイッターで、「中国に大変失望している。北朝鮮に対して何もしていない」を書き込んだことを紹介した。
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