【時流】
米国・パリ協定からは離脱、温暖化対策は継続(6月12日)
イタリアで開かれているG7主要7カ国の環境相会合は初日を終えた。米国はパリ協定は脱退する方針は変わらないと繰り返す一方、温暖化対策は続けると主張した。
今後、各国と米国が協調して協力を進めることが確認できるかが焦点となる。米国トランプ大統領がパリ協定脱退表明後、環境政策担当閣僚の初会合になった。
初日の会議で米国環境保護局・プルイット長官は「パリ協定脱退の方針は変わらない」と改めて強調した。
その一方で「パリ協定の枠組み以外で引き続き世界のリーダーとなり、温暖化対策を進める」と主張した。
しかし会議では各国国から「パリ協定のもとで温暖化対策を行うことが重要」と述べ、米国との意見の隔たりが改めて浮き彫りとなった。
各国は表立っての非難で米国との孤立を防ぎ、米国を温暖化対策の枠組みにつなぎ止めたい考えである。
山本環境相「米国は気候変動条約には入っている。だからCO2削減はこれからもやっていくんだとしきりに言っていた。われわれが考える地球温暖化防止のためのひとつの世界に理解は示していると解釈した」と述べ、各国は会合の成果を共同声明として発表する予定である。
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