【時流】
G7はどこまで結束できるか(5月27日)
イタリアのシチリア島で開幕したG7サミットは、初日の討議でテロ対策の強化や核や弾道ミサイル開発を続ける北朝鮮に対する圧力を強化することで一致した。
貿易の分野では中国などを念頭に不公正な貿易慣行には厳しく対処することでおおむね一致した。
G7が首脳宣言に盛り込んで共有してきた「あらゆる保護主義に対抗する」という考え方については、米国のトランプ政権と他国との間で意見の隔たりは埋まっていない。
地球温暖化対策の新しい枠組み「パリ協定」からの脱退を検討するトランプ大統領に各国首脳が反発し、足並みの乱れもみられる。
2日目の今日、移民や難民への対応などを討議し、首脳宣言を発表して閉幕する。
米国第一主義を掲げるトランプ政権の誕生で浮かび上がったG7各国の溝を埋め、どれだけ結束を打ち出すことができるかが焦点となる。
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