【時流】
トランプ中東政策の行方は・・・(5月21日)
イランの大統領選挙で再選を果たしたロハニ大統領は国民の信任を得たとして今後も国際社会との対話路線を続けていく考えを強調した。
保守穏健派のロハニ大統領は保守強硬派のライシ前検事総長などを抑えて再選した。
イランでは、穏健な外交姿勢が支持された形となった。
一方で、米国のトランプ大統領がサウジアラビアを訪れ、イランへの圧力強化の姿勢を示すことでけん制した。
就任後初めての外遊に出たトランプ大統領は20日、サウジアラビア・サルマン国王らと会談し、米国がサウジに約12兆円分のミサイル防衛システムなど最新兵器を売却する契約に署名した。
過激派組織であるイスラム国との戦いや、サウジと敵対するイランへの圧力強化で連携する狙いだが、武器輸出を制限してきたオバマ政権からの大きな方針転換になる。
サウジからの投資を含めると両国の取り引きは60兆円規模に達する見込みとなる。
トランプ大統領は「みなさんに感謝したい。米国国内や我々の軍需産業への莫大な投資は非常にハッピーだ」と述べた。
イランではトランプ政権の出方次第では、米国に厳しい対応を取り、対立が深まる可能性もある。
戻る